全国各地の医療安全支援センターにおける、さまざまな活動を紹介します。
2012年度 新企画“ブラッシュアップ研修”報告
支援センター職員、相談支援のレベルアップを目指してロールプレイに取り組みました!
■「説得していた」自分に気がつく
やってみないと分からないことがあるようです。今年の新企画、ブラッシュアップ研修でのことです。普段の相談を振り返ったり、知識とスキルのブラッシュアップを目指したこの研修は、皆さんがあまり好きではないロールプレイの連続。しかもコムル流の電話相談ロールプレイなので、臨場感たっぷりです(写真参照:顔が見えないように敷居をつかっています!)。しかし、参加者は文句も言わずに汗をかきながらやってくださいました。5回のロールプレイを見たり、実施したりするといろいろな事が見えてきます。特に相談者の立場に立った時の感想が目を引きました。「話の途中で、自分が何を伝えたかったのか、自分がどうしたかったのか分からなくなった」「正しいことでも押しつけられると反発を感じた」「うまく伝えるのは難しいことが分かった」などなど。いつもご自分が聴く側(相談員)でいる皆さんは、ロールプレイを通して、相談者の伝わらないもどかしさ、混乱具合を身にしみて感じたようです。逆に、相談員役の感想では「説得していたことがわかった」「結論を急ぎすぎている」「誘導している」など、自分が気付かないところにしっかりとフィードバックをもらったようでした。もちろん「温かさが伝わった」「傾聴できていた」「事実を確認できていた」というプラスのフィードバックも同じくらいありました。
■事務局の感想
企画者からみると、参加者の皆さんが、相談員役はもちろん、相談者役が非常に上手でびっくりしました。日頃、真摯に相談支援業務をなさっていることがこのことからもわかりました。また、お互いにフィードバックをする時のコメントも的確で、この力を相談支援業務はもちろん、地域の様々な研修の場で発揮して頂きたいな!と思いました。来年以降、支援センターの方がロールプレイをつかった研修を、企画し運営できるようなお手伝いができたら楽しいだろうな・・と心の中で思いました。ご参加ありがとうございました。