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全国各地の医療安全支援センターにおける、さまざまな活動を紹介します。

2017年度医療安全支援センタースキルアップ研修(第2回)報告

10月2日に本年度2回目となるスキルアップ研修を実施しました。本研修は、すでに相談経験がある相談員のスキルアップを目標に、事例検討とロールプレイを行う研修です。
本研修の目的には3つのことが掲げられていました。相談員の方が自身の課題を発見すること、いろいろな事例に触れること、相談対応のコツや技を持ち帰っていただくこと、の3つです。今回は、32名の参加者が集いました。「他の県のかたのご経験を分かち合えてよかった」「今日学んだことを、持ち帰り、実践できるようにしたい」といったコメントが最終的に寄せられました。

■午前プログラム〜事例検討

各自が模擬事例を使っていつもの自分だったらどのように対応するかを考えた上で、参加者自身が経験した事例をグループで対応方法を検討しました。
事例検討の目的の一つは、自身の対応のプロセスを客観的に見ることです。寄せられる相談は、病院にとっては数ある患者の一人についての相談案件にすぎないかもしれませんが、相談してくる人にとっては自身や家族の大切な“命”“身体”に関する重大なできごとです。相談してくる人の発する言葉ひとつをとっても、何がその言葉の背景にあるのか、どんなことを求めて相談に来ているのか、耳を傾け、適宜質問をして、ひとつひとつ聞き取っていくことが大切になります。
事例検討のもう一つの目的は、他の方の事例や対応方法を聞くことでご自身の経験値を広げることです。グループ内での話あいのなかで、「そんなこともあるんですね」「そういう相談は受けたことがないですね」といった声も聞こえ、喜ばしいことでした。
 終わりに2人の参加者から、グループ内にとどまらず、他の参加者の意見を聞いてみたい事例を発表して頂きました。大変苦労されている事例が出され、対応方法にとどまらず、相談員とその管理者、相談員を支える周辺の環境にまで話がおよびました。よりよい相談対応をするための職場の体制について考えさせられました。

■午後プログラム〜ロールプレイ

ロールプレイでは3人ひと組で、相談員役、相談者役、観察者役に分かれて、7分間のロールプレイを繰り返し行いました。
ロールプレイの目的は、自身の対応について他者から指摘をうけることで、自身の課題に気づくこと、他者の相談対応のコツやスキルを実際にみて、現場に持ち帰っていただくことです。
実際に「適切なあいづちや質問の仕方から相手の話を聴くという姿勢が伝わってきた」と相手の良いところを指摘する声や「こうするとより良いのでは」という提案が出されたりもしていました。
参加者全員の前で自身の気づき等を発表する際には、「すでに経験もあり、傾聴の大切さも知っているが、やってみるとなかなかできないものだと改めて感じた」「相談者役をやってみて初めて分かることもあった」「指摘されたことや気づいたことを生かしていきたい」といった学びの結果が発表され、充実した場となったようでした。

支援センターに来られる相談者の抱える問題を解決するのは相談者の方ご自身です。ただ、どういうふうに話を聴くか、どんな内容の質問を、どういったタイミングで、どのように投げかけるか、といった相談員のスキルが相談者の助けになります。各々が他者のスキルや経験を持ち帰っていただくことで、全国の支援センターが、相談解決の糸口を探す場として機能することを願います。